コロナウイルスの緊急会見で「夜の街」が強調されていることに対する違和感

東京都は7月3日、新型コロナウイルスの1日あたりの感染者数が120名前後だったことを明らかにしました。

一時は減少傾向にありましたが、第一波の時以来の100人を超える感染者が出たことから、小池百合子都知事は緊急会見を開きました。

その内容に、都民だけでなく、SNS界隈や芸能人からも疑問の声が相次いでいます。

今回は、

緊急会見での小池都知事の発言に対する違和感

について、詳しくまとめていきます。

小池都知事の緊急会見の内容

7月2日の会見の内容の重要ポイントは、以下の2つでした。

  1. 今のコロナウイルス対策状況は「感染拡大要警戒」の段階にある
  2. 夜の繁華街への外出を控えるよう呼びかける

この他に、具体的な感染者数の数値・感染経路・今できる最善の感染対策などは、特に明言されませんでした。

この2つのポイントのうち、特に違和感を抱く人の多かった内容が、感染源として「夜の街」が強調されていることです。

「夜の街」を強調する緊急会見は正しかったのか?

小池都知事の緊急会見では、

  • 感染者が20~30代の若者の間で増えていること
  • 夜の繁華街が関連していること
  • 新宿や池袋などの特定エリアでの集団検査が目立っていること

などの理由から、

「都民の皆さまには夜の街・夜の繁華街への外出はお控え頂きたい」

と呼びかけました。

確かに、夜間営業のお店でクラスターが起こったり、若者を中心に感染者が増えていることは事実であり、集中的な対策は必要でしょう。

しかし「夜の繁華街」という言葉だけが強調され、キャバクラやホストクラブを槍玉に挙げるかのような発言は、果たして都知事が自ら公表すべきことだったのでしょうか?

上の表を見ると、内訳は夜の街が最も多いのですが、夜の街だけが強調されるほど感染者数の割合が多いとは思えません。

また、経路不明の45人のうち「”夜の街”は6人」と強調されていることにも違和感を覚えます。

 
45人中6人って、経路不明のうちのたった13%ですからね。

「夜の街」で感染者数が増えた原因・対策は?

先日の緊急会見では、

  • 夜の街で感染者が増えた原因やそのデータ、感染拡大を防ぐ対策は?
  • クラスターが起こった店がどういう状態だったのか?
  • 都民の自粛に100%委ねるのではなく、夜の店を営業しながらも感染者を出さないことはできないのか?

このあたりがまったく会見で語られておらず、

「夜の街に行くな」

「夜の街が感染源だ」

と、具体的な内容が一切なく、夜の街の印象が悪く操作されているように感じられます。

また、夜の街より圧倒的に3密状態であろう「満員電車」に、相変わらず一切触れられていないところも疑問が残ります。

さらには、7月5日に東京都知事選挙が始まりますが、

「夜の街には行くな」

でも選挙には行こう

というスタンスを崩していないことも、都知事の立場としては正解かもしれませんが、感染拡大を防ぐ意味では、果たして正しいことなのでしょうか?

もし、夜の街で感染者数が増加しているなら、その客観的なデータを公表すべきです。

そして、「夜の街は本当に行かないほうがいい」と危機感を抱かせるよう、都民を始め国民全体に周知させるべきだとも思います。

今回の会見は、都知事選を前に若者を敵に仕立てて、高年層の得票数を稼ぐ狙いもあるのではないでしょうか?

仮に政治的な思惑がなかったとしても、「若者が悪い」「夜の街が悪い」と聞こえる発言は、どうしても腑に落ちません…。